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出資はtwitter経由。LEANBODY創業者が語る、新規ビジネスの始め方

2019.10.17

中山善貴LEANBODY_成功者

フィットネス業界を生き抜いていく極意を、成功者たちに赤裸々に語ってもらうこの企画。今回は、「LEAN BODY」の創業者で現CEOである中山善貴さんを取材させていただきました。元々は、三重県で会社員をしていた中山さん。そこからどのようにして、成功を掴んでいったのでしょう。トントン拍子過ぎる勢いのある展開に、取材班も大興奮しました!

中山善貴LEANBODY

中山善貴/LEANBODY Inc. CEO
三重県出身、高卒で一般企業に勤める。その後起業し、上京。22歳のときに株式会社LEANBODYを立ち上げる。

中山善貴取材
LIFE STYLE何故ハマる?月額980円「LEANBODY」の裏話を聞いてきた

 

日本に空前のフィットネスブームが訪れ、ここ数年で急激に増えたパーソナルジムやグループレッスンを行うエンタメ系フィットネスの存在。続々とダイエットやボディメイクに成功した人を目の当たりにし、興味は持っているものの、その金額帯が壁になり躊躇している人が多いのも事実だ。

そんなフィットネス界の問題に挑んだのが、オンラインフィットネスのLEANBODY。

(1)こう勝ち抜け!売れるトレーナーの極意を「美コア」創設者・山口絵里加が伝授
(2)元官僚!敏腕美人社長が説く「選ばれるジムの作り方」「失敗するトレーナーに共通すること」
(3)長友選手も信頼!一流が認めるトレーナーになる方法
(4)出資はtwitterで。LEANBODY創業者が語る、新規ビジネスの始め方(←今ここ)

2018年4月にリリースされたLEANBODYは、月額1,980円、年間プランなら月額980円のみで幅広いジャンルのレッスンが受け放題のオンラインサービス。2019年9月現在、ユーザー数は5000人を超えている。LEANBODY成功の裏側に迫ります。

感覚じゃ成功しない。徹底的にデータを集めること

common編集H

LEAN BODYを形にするまでには、どんなことを行ったんですか?


中山さん

まずはフィットネス業界のことを徹底的に調べました。僕が思いつくってことは、もう誰かやっていてもおかしくないと思ったからです。

common編集H

絶対いいアイデアだ!じゃなくて、まずは既存にないか疑ってみる。


中山さん

そう。そうしたら、あるにはあるけれど特に売れていないことが分かった。でも世界規模でみると、オンラインフィットネスはすごい成功していたんですよ。アメリカだけじゃなくドイツや中国でも、大きな売り上げをあげている企業があることが分かって、「あれ、これはうまくいくんじゃないか」って感じました。

common編集H

世界の動向まで調べるんですね。それでたくさんの成功例があったと!これはもう始めるしかないですね!


中山さん

いえ、そこでもさらにデータ収集ですね。
世界では成功していても、日本ではうまくいかない理由があるのかもしれないですから。

common編集H

うっ、僕なんかはすぐ先走っちゃいますけど・・・。


中山さん

日本では過去に「ビリーズブートキャンプ」「カーヴィーダンス」、比較的最近では「TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ」みたいなフィットネスDVDが売れてましたよね。調べたら、「ビリーズブートキャンプ」って1本のDVDで150万部売れていて、220億以上売り上げていることが分かったんですよ。

common編集H

DVD1本で220億!!!?衝撃ですね。


中山さん

そういったデータから、日本にもオンラインフィットネスの需要があると確信しました。
ただ「ビリーズブートキャンプ」「カーヴィーダンス」のように一過性のものにならないようにするために、「サブスク」にしてユーザーがどんどん“新しいレッスン”に参加できるようにしたら楽しいかなと思ったんです。

※サブスク(サブスクリプション):会員制の定額サービスのこと

common編集H

過去の成功例を参考にしつつ、今の時代にあった形での発信を見つけたんですね。


中山さん

音楽でも映画やドラマといった映像でも、サブスクの時代ですからね。これが、1動画いくらというサービス形態だったら、ユーザーにはあまり刺さらなかったかもしれません

common編集H

ちなみに、今は何人で運営されているんですか?


中山さん

8人ほどで運営をしています。(※カメラマンさんなどは抜いて)

common編集H

えっ!!8人だけ!すごすぎます・・・。


中山さん

少人数なので、みんなで試行錯誤してLEAN BODYを作り上げているところです。

三重県で起業!高卒だからこそ、経営者になろうと思った

common編集H

中山さんはIT系ベンチャーの出身とかですか?もしくは、フィットネス系の仕事をしていたとか?


中山さん

いえ、全く違うんですよ。僕は三重県出身なんですが、高校卒業してすぐに四日市という工場地帯にある石油会社に就職しました。

common編集H

石油!?ITともフィットネスともかけ離れてますね。


中山さん

全く関係ない仕事でしたね。ただ、父親がアパレル関係で起業していてかっこいいなと思っていたので、ずっと起業することに憧れはありました。
一旦は会社員になったものの、これでいいのか?という疑問はずっとあって。古い体質の会社だったので、高卒で入った僕は昇進に限界があるなと感じていたんですよ。

common編集H

学歴で決められてしまう世界だったんですね。


中山さん

そう。自分の可能性が試せないのは悲しい。それだったら起業しよう!と思い立って起業しました。

中山さん話す5

「母親は父親の苦労を知っているので、あなたは起業しないでって言ってたんですけどね。なっちゃいましたね(笑)」

common編集H

その頃は、どんな仕事をされていたんですか?


中山さん

アフィリエイト/受託/コンサルとかをしていました。三重県で起業して、8か月後くらいに東京に出てきました。

Twitterで出資が決定!ビックチャンスは東京でなければ掴めなかった

common編集H

ここでついに東京進出!ツテがあったんですか?


中山さん

いえ、東京に知り合いは一人もいなかったです(笑)
今投資していただいているANRIというVC(ベンチャーキャピタリスト)の佐俣アンリさんのツイートがきっかけで、「とりあえず東京行こう」って出てきた感じです。

※ベンチャーキャピタリスト:成長の見込める企業に投資し、投資先企業の成長によって利益を得る職業

common編集H

行動力やばいですね。突発的というか。


中山さん

思い立ったらすぐ動いちゃうんですよね。で、東京でとりあえずTwitterでの発信や情報収集を続けていたら、Twitter上でVC(ベンチャーキャピタリスト)の人から資金提供の声をかけてもらって・・・

common編集H

Twitterで出資の声がかかるんですか!?てか、すっごく怪しくないですかそれ。


中山さん

怪しいですよね(笑)でも疑いつつも、翌日に話を聞きにいきました。そうしたらその翌日にもう出資が決まりました。

中山さん話す6

怖いモノ知らずすぎる・・・。

common編集H

すごい!そのスピード感は、東京ならではですね。


中山さん

そう思います。サービスを立ち上げるに至ったのも、東京でいろいろな方に会う中で「グノシー」「アットコスメ」「クックパッド」などみんなに使われるようなサービスで戦っていく道があることを知って、すごいいいなと思ったからなんです。
突発的でしたが、あのとき勢いで東京に出てきて良かったです。

「win-win」じゃないと、より良いコンテンツは作れない

common編集H

LEAN BODYは、「低価格」でのレッスン提供にこだわっていらっしゃいますが、実際今の価格だと会社の経営は苦しくないですか?


中山さん

LEAN BODYの愛用者はどんどん増えていて、年齢層も幅広くなってきています。「ダイエットしたい」、「フィットネスを楽しみたい」という方だけでなく、「健康的な体を手に入れたい」というユーザーさんも増えているんですよ。長期的に使っていただくことで事業が成り立っています。

common編集H

なるほど。継続課金のユーザーが増え続けていることで経営が成り立っていると。


中山さん

はい。それにジムを構える必要はないので、大きな初期投資がかかっていませんし。

common編集H

そこは大きいですね。トレーナーさんへのオファーはどうやって行ってるんですか?


中山さん

トレーナーさんには、フィットネスを広めていきたいという想いに共感して出演していただいています。また、レッスンを全国の人たちに見てもらうことができるので知名度が上がるというメリットもあると思います。
実際にLEAN BODYでレッスンにはまって、そのトレーナーさんのリアルなレッスンにも足を運ぶようになったというユーザーさんもいるんですよ。

中山さん話す4

出演してもらうトレーナーさんにとっても良いコンテンツでありたいと語る山中さん

common編集H

まさにウィンウィン(win-win)の関係。だからこそ、素晴らしいトレーナーさんがたくさん出演されているのですね。


中山さん

コンテンツをつくる上で、誰かに重い負担がかかるのは良くないですよね。トレーナーさんにも満足いただけるような仕組みをつくることで、これからも良いトレーナーさんに出演してもらう。それが結果的に、ユーザーの方の満足度に繋がると思っています。

ビジネスを立ち上げるまでには徹底的に下調べを行う慎重な一面を見せた一方で、twitterの一言をきっかけに上京、出資者に会いに行くなど突発的な一面もあり、我々を驚かせてくれた中山さん。この「絶妙なバランス」や「直感力」が人生を切り開く鍵になっているのかもしれません。フィットネス界に限らず、ビジネスで成功したいすべての方に、参考になったのではないでしょうか。中山さん、貴重なお時間ありがとうございました。

取材・編集:common編集部

Posted by kamoshita