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痩せない原因は肝臓にアリ?肝臓に良い5つの食べ物

2019.10.18
肝臓に良い食べ物

太るのは食べ過ぎが原因なことが多いですが、実は肝臓が疲れていることでも太りやすくなります。ダイエットをしても、肝臓の機能が低下していると思うように痩せることができません。そこで今回は、ダイエットを効率的に成功させるために辞めるべき肝臓に悪い習慣、食べるべき肝臓に良い食べ物を紹介します。

太るのは肝臓が疲れているから!?

「腸内環境が悪いと太りやすい」というのは、有名な話ですよね。小腸に住んでいる腸内細菌の種類によっては、太りやすい体質になることが分かっています。実は、ダイエットに影響を与える臓器は、小腸だけではありません。

肝臓もダイエットに大きな影響を与えているんです。

肝臓は体内でたくさんの役割があり、肝臓が疲れると太りやすくなります。今回は、栄養学とスポーツ科学を専門とする筆者が肝臓がどのようにダイエットと関係あるのか、肝臓の疲れを取り除き痩せるにはどうすればいいのかを紹介します。

ダイエットと肝臓の関係

肝臓

肝臓の役割1:栄養素を代謝する

私たちは食事を摂取し、糖質や脂質、タンパク質といった栄養素を小腸から吸収します。小腸から吸収された多くの栄養素は一度肝臓に入り、それから全身に送り届けられます。

肝臓は栄養素を吸収する際の通り道となり、栄養素が代謝される場所なので、ダイエットにおいて重要となります。

肝臓の役割2:薬物の解毒に関わる

肝臓は、薬に含まれている成分やアルコールなどの解毒作用という役割も担っています。薬物やアルコールはそのままだと体の中で毒になる物質です。肝臓はそうした毒をなくす働きがあるのです。

肝臓の役割3:胆汁を作る

私たちは小腸から栄養素を吸収しますが、その際に胆汁(たんじゅう)という液体が分泌されます。消化をスムーズに行うためにかかせないのですが、さらに「リパーゼ」という消化酵素を活性化させ、脂質の消化吸収を促進するという作用もあります。

その胆汁を作っているのが肝臓です。肝臓は栄養素の消化吸収に大きく関わっている臓器なのです。

ここまで紹介してきたように、肝臓は栄養素の消化吸収に大きく関わっています。そんな肝臓が疲れてしまうとダイエットに悪影響があります。

肝臓が疲れている状態が続くと、肝臓で炎症が生じ、栄養素の代謝がうまくいかなくなります。すると、体内に脂肪が蓄えられてしまい太る原因になります。

肝臓が疲れてしまうと太ってしまう。反対に、肝臓をいたわりしっかり休めてあげることが効率的なダイエットに繋がります。

肝臓の疲れは、全身倦怠にも繋がる

疲労の女性

肝臓が疲れてしまうと栄養素の代謝がうまくいかず、疲労感を感じる原因にもなります。

お酒のお供として用いられることの多いヘパリーゼという商品には、「肝臓水解物」が配合されていますが、効能・効果の欄には「滋養強壮、胃腸障害・栄養障害・病中病後・肉体疲労・発熱性消耗性疾患・妊授乳期などの場合の栄養補給、虚弱体質」とあります。肝臓を労わることは、滋養強壮のためにも大事なことなことなのです。

疲れがとれない、朝起きるのがつらい、体がずんと重いという方は、肝臓疲労を疑ってみましょう。

痩せない体になる、肝臓疲労を引き起こす習慣

ビール

肝臓の疲れを回復する食べ物をご紹介する前に、肝臓疲労の原因となる習慣をチェックしていきましょう。どんなに肝臓に良い食べ物を食べても、悪習慣による肝臓へのダメージはカバーしきれません!痩せにくい・・・と感じているなら、まずは、肝臓に良くない習慣を辞めることから始めましょう。

1、お酒の飲みすぎ

お酒に含まれるアルコールはそのままだと体に毒になるので、優先的に肝臓で分解されます。そのため、アルコールを摂取しすぎると、肝臓が忙しく働くことになり大きな負担をかけてしまいます。

アルコールを飲む人が太りやすく痩せにくいのは、カロリーの問題だけではないのです。摂取カロリーはそこまで多くならない場合でも、アルコールを日常的に摂取することで、肝臓が疲れ、ダイエットに不向きの状態になってしまいます。食事を減らしても、トータルカロリーを気にしても、お酒によって脂肪が増えることもあるのです。

特に寝る前にお酒を飲むと、寝ている間に肝臓がしっかり休むことができません。夜に飲むことが習慣化している方は、まずはそれを辞めることからです。そして週に最低2日は休肝日をつくることをおすすめします。

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2、揚げ物を好んで食べる

肝臓に負担がかかる食事として、揚げ物が挙げられます。揚げ物には多くの脂質が含まれているからです。

脂質は肝臓に溜め込まれやすいのが特徴。さらに、肝臓が疲れている時に脂質を多く摂取すると、肝臓に脂肪が蓄えられ「脂肪肝」という状態になってしまいます。脂肪肝になると、さらに脂肪の働きが悪くなってしまい、悪循環に陥ってしまいます。疾患のリスクも高まりますが、自覚症状がないので危険なのです。

揚げ物をつまみながらビール・・・という習慣は、どんどん肝臓を疲労させてしまいます。いざダイエットを始めても、肝臓の働きが弱いせいでなかなか痩せられないでしょう。

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3、睡眠不足・寝る前の食事

肝臓は起きている間はずっと働き続けています。肝臓が休めるのは寝ている間だけです。

睡眠不足の状態は、肝臓が休む時間を奪っていることになります。ダイエットをしても睡眠不足だと、効率的に痩せることができません。

また寝る前に食事をすると、寝ている間にも肝臓は働き続けなければなりません。残業を強いられているような状態です。それでは、栄養の消化吸収の機能はどんどん弱まり、脂肪が増えやすくなってしまいます。それが「遅い時間に食べると太る」と言われる理由でもあります。

4、動物性たんぱく質の摂りすぎ

たんぱく質はダイエットに欠かせない栄養素ですが、摂りすぎは肝臓の負担となります。

中でも気を付けるべきなのは、肉類を食べすぎること。体内で固まりやすい「飽和脂肪酸」という種類の油が含まれているので、肝臓で分解される際に負担が大きくなります。

毎食、鶏胸肉とブロッコリーだけ・・・なんて方は注意しましょう。そのせいで肝臓が疲労し、痩せにくくなっているかもしれませんよ。

肝臓疲労を取り除く食べ物は?

食材

肝臓疲労の原因となる習慣を見直した上で、こんな食べ物を取り入れてみましょう!

1、しじみ

しじみは二日酔い良いと言われたり、肝臓に良いことで知られていますね。二日酔い予防に良いと言われる栄養ドリンクなどにも、肝臓の疲労を取り除くために、しじみの成分が栄含まれています。

肝臓では尿素回路という代謝経路で栄養素を代謝しています。しじみには尿素回路中の物質である「オルニチン」というアミノ酸が豊富に含まれています。「オルニチン」には尿素回路の働きをよくし、肝臓の疲れを取り除いてくれる働きがあるのです。

さらに、肝臓の働きを活発にする、アミノ酸の一種である「タウリン」も豊富に含まれています。

2、牡蠣

肝臓の働きを促す「タウリン」は、牡蠣にも多く含まれています。牡蠣はビタミンやミネラルも豊富で、滋養強壮にも良い食材として知られています。

中でも、ミネラルの「亜鉛」は、肌の修復や代謝のサポートに役立つ栄養素。牡蠣2~3個で、1日に必要な亜鉛が摂れるほど豊富に含まれています。美肌効果も期待できますね。

3、にんじん

3つ目にご紹介するのは、にんじん。これはちょっと意外ですよね。

にんじんには、抗酸化作用のある「β-カロテン」が豊富に含まれています。肝臓が疲れる原因として、活性酸素が考えられます。活性酸素は反応性が高い酸素で、肝臓の細胞を次々に破壊して肝臓の疲労を招くのです。

「β-カロテン」が抗酸化作用は、活性酸素の働きを抑えてくれるので、肝臓の疲労に効果的です。

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4、トマト

トマトに含まれる「リコピン」も強い抗酸化作用があります。

肝臓の負担を軽らげる効果が期待できます。また、トマトをお酒を飲むときに食べるようにすると、血中アルコール濃度の上昇を抑える働きがあることも研究から分かっています。トマトやトマトジュースは、二日酔いの予防、改善にもおすすめですよ。

5、さんま

さんまも肝臓にいい食べ物です。肝臓が疲れる原因として、「飽和脂肪酸」を含む動物性脂質の摂りすぎを挙げましたが、反対に体内で固まりにくい「不飽和脂肪酸」であるDHAやEPAを含むのが青魚です。

肝臓での分解がスムーズで、肝臓への負担を減らすことができます。さらに、内臓脂肪や肝臓に蓄えられた脂肪を分解する「ω3系脂肪酸」というものが含まれています。

 

いずれも、1回食べて肝臓が劇的に元気になる!ということはありません。栄養バランスを考えて、食事に取り入れていきましょう。

 

肝臓を労って痩せやすい体に!

今回は、肝臓がどのようにダイエットに関わっているのか、肝臓を労わることでダイエットを成功させることができるということを紹介してきました。肝臓はさまざまな栄養素を代謝している臓器で、それが疲れてしまうと体内に多くの脂肪が蓄えられてしまう原因になります。まずは、肝臓の疲れる原因となる習慣を見直すこと。そして、ご紹介したような食品を積極的に食べて、肝臓をいきいきと働かせてダイエットを成功させましょう!

監修・執筆:中野卓
大学では栄養学、大学院では運動生理学を専攻。現在はスポーツ科学の研究に携わる。プライベートでは筋トレが日課。ダイエットやトレーニングに関する情報を発信していく。

Posted by kamoshita