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【医師監修】「お酒はカロリーゼロで太らない」は嘘?酒好き女子が知っておくべきお酒の適量とは

2018.9.2

お酒好きの女性必見!減量外来ドクターの工藤 孝文(くどう たかふみ)先生に、お酒と上手に付き合う方法を教えてもらいました。ダイエットのため、そして健康のために知っておきたいことばかり。早速今日から生かしてみては?

お酒は太らないって本当?

ビール エンプティカロリー

「お酒はエンプティカロリーだから太らない」という話を耳にしたことはありませんか?空の(=Empty/エンプティ)カロリーと言われると、何だかいくら飲んでも太らないようなイメージを持ってしまいますよね。

しかし、実際にはお酒にはカロリーがあるので、絶対に太らないというわけではありません。

そもそも、エンプティカロリーというのは、“栄養分が皆無あるいは極めて少量である”ことから生まれた表現です。カロリーはあるけれど、栄養はないものに使われる言葉。つまりお酒(アルコール)も、その一つなのです。

例えば、ビール 中瓶(500ml)当たりのカロリーは200kcalほど。コンビニのおにぎり1個分ほどのカロリーになります。他にも甘いジュースやシロップを使ったカクテルなどには、想像以上の糖質が含まれており、高カロリーであることがほとんどです。

中には、たくさん飲酒しているのに痩せている人がいるのも事実です。ですが、それは特有の体質のせいであったり、単に栄養が不足しているためだったりと事情が異なるため。みんながみんなお酒で太らないという保証にはなりません。

お酒だけなら太らない!という説は、あまり信じない方がよいでしょう。

満腹中枢の麻痺で太る!

ピザとビール 女子会

お酒を飲んでいるといつもより食欲が増す、という方も多いですよね。お酒に合うような味の濃いものを欲することもあるでしょう。最終的に、締めでラーメン・・・なんていうことも。

いつも以上の量を食べてしまえば、当然摂取カロリーが増え、脂肪の増加に繋がります。味が濃いものは、シンプルな料理より高カロリーなことも多いです。

お酒を飲むと、つい食べ過ぎてしまう、味の濃い料理を口にしてしまうというのが、お酒は太るといわれる大きな理由の一つです。

そうならないために大事なのは、満腹中枢が麻痺してしまうほどの大量にお酒を飲まないということです。

基礎代謝の低下で太る!

基礎代謝 低下

痩せやすいかどうかを左右しているのが、基礎代謝量です。基礎代謝とは、何もしなくても心臓や内臓系を動かすことで消費されるカロリーのこと。総エネルギー消費量に占める割合は、6割ほどもあるので、基礎代謝量が高ければ高いほど、痩せやすい身体になると言えます。

基礎代謝量に大きく関わっているのは、脳や筋肉、内臓系。中でも肝臓に使われるエネルギーは、基礎代謝のうちの約20%を占めています!

体内に入ったアルコールは、胃や小腸から吸収され、ほとんどが肝臓で処理されます。つまり、アルコールを過剰に摂取してしまうと、どんどん肝臓は疲れていってしまうことに。すると、それに伴い基礎代謝量が低下してしまいます。

結果的に、代謝の悪い太りやすい身体になってしまうのです。そうならないためにも、やはり肝臓を疲労させるほどの量のお酒は飲まない方が良いのです。

適量のお酒って?

適量のお酒なら健康を害さないですし、太ることもありません。そこで気になるのは、その“適量”とはどのくらいの量を指すのかということですよね。

厚生労働省のガイドラインによると、節度ある適度な飲酒は1日平均純アルコールで20グラム程度。その量を具体的に示すと以下のようになります。

ビール 中瓶1本(500ml)
日本酒 1合(180ml)
酎ハイ(7%) 350ml缶1本
ワイン 2杯(180ml)
ウイスキー(ダブル) 1杯

え、たったこれだけ!?と思われる方も多いのではないでしょうか。ですが、節度ある適度な飲酒を目指すなら、これくらいが正解なのです。

また、このガイドラインによると一般に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いこと、体重あたり同じ量だけ飲酒した場合でも女性は男性よりも臓器障害を起こしやすいことも説明されています。男性並みに飲める!と豪語している女性も、身体は悲鳴を上げているかもしれませんよ。

そもそも何のために飲むのか

アルコール 女性 依存

適量のお酒はリラックス効果があり、気分転換にもなります。人とのコミュニケーションの場でも、大事な役割を果たしてくれるものです。そのため、個人的にも「お酒は悪だ」と訴えるつもりはありません。

しかし、示されている適量では全然足りない!酔っぱらってすべて忘れるためにたくさん飲みたい!というのであれば少し危険。心を満たすために、酒に依存してしまうと、最悪の場合はアルコール依存症になってしまう可能性もあります。寂しさやストレスを紛らわすために食べてしまう「エモーショナルイーティング」とも少し似ていますね。

エモーショナルイーティングって?
専門医が解説。食欲が止まらない「エモーショナルイーティング」の原因と解決法

あとから後悔してしまうほどの飲み過ぎは、辞めるようにしましょう。身体にとっても心にとってもよくありませんよ。

リラックスするため、気分をちょっと良くするためであれば、アルコールでの酔いを感じたら、数杯目からはソフトドリンクに切り替えても良いのではないでしょうか。ひたすら飲み続けることがルール、ということはないはずです。お茶や炭酸水を選べば、摂取カロリーも抑えることができます。

 

スリムな女性たちは、お酒との付き合い方を知っています。欲望のままに飲むのではなく、工藤先生の解説を参考に自分なりの太らないお酒のルールを作ってみてはいかがでしょうか。この先ずっと健康でいるためにも大切なことですよ♡

工藤 孝文

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院を経て、福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。2017年よりスマホ診療を導入。日本糖尿病学会・日本東洋医学会・小児慢性疾病指定医。 「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。

text:common編集部

Posted by admin