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【医師監修】人口甘味料は太る?太らない?ゼロカロリー食品の落とし穴

2019.3.26

スーパーやコンビニで目に飛びこんでくる「ゼロカロリー」の文字。ダイエットを意識していると、つい手を伸ばしてしまいますよね。実際、ゼロカロリーの食品を食べれば痩せることができるのでしょうか?テレビや雑誌などさまざまなメディアで活躍されている、減量外来ドクターの工藤 孝文先生にその真相を伺ってきました!

ゼロカロリー食品にもカロリーはある!

―ーダイエットをしたくて、コンビニではゼロカロリーのものを選ぶようにしています。ゼロカロリーの食品って本当にカロリーがないんですか?(common編集部)

ここ数年でゼロカロリーの商品はぐっと増えて、とても人気がありますよね。気になるゼロカロリー食品のカロリーについてですが、100ml当たり5kcal未満であれば、「ゼロカロリー(ノンカロリー)」と表示することができます。お酒やスイーツなどに多くみられる「カロリーオフ(低カロリー)」にも定義があり、100ml当たり20kcal未満で表示できます。

<ゼロカロリー・カロリーオフの定義>
ゼロカロリー(ノンカロリー):100ml当たり5kcal未満
カロリーオフ(低カロリー):100ml当たり20kcal未満

砂糖は1gで4kcal、5gで20kcalです。砂糖が1g程度は使われていても「ゼロカロリー」。砂糖5g、スティックシュガー1本分程度が使われていても「カロリーオフ」というわけです。

「ゼロ」や「オフ」という言葉に惑わされてしまいますが、ある程度のカロリーはあるということは覚えておきましょう。

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ゼロカロリー食品は、人口甘味料のおかげで甘い!

ゼロカロリー飲料

――カロリーが無いわけじゃないんですね。確かにあんなに美味しいんだから、カロリーはありますよね・・・。

カロリーがこれだけ低いのにも、ちゃんと美味しいのにも理由があります。多くは、カロリーの全くない人工甘味料を使用しているんです。よく使われているのは、この3つの人工甘味料です。

・アスパルテーム:砂糖の160〜220倍の甘み
・スクラロース:砂糖の600倍の甘み
・アセスルファムカリウム:砂糖の200倍の甘みが

ダイエット食品、お菓子、清涼飲料水などの原料を見ると、記載されていることがあると思います。これらは自然界には存在せず、人工的に作られたものなので、大量に摂取していれば副作用があることも懸念されています。

カロリーがない人工甘味料でも太る!

クッキーを食べる女性

――ちょっと怖いですね。でもダイエットには良さそう!人口甘味料なら低カロリーだから、痩せられますよね?

人口甘味料にはカロリーがほとんどありません。摂取カロリー<消費カロリーにすれば痩せるという法則にのっとれば、スムーズに痩せそうな気がしますよね。でも、落とし穴があります。

それは血糖値の上昇です。

糖質が高いものを食べると血糖値が上昇し、それを下げるために「インスリン」というホルモンが分泌されます。インスリンは聞いたことがある方も多いと思いますが、“肥満ホルモン”と呼ばれることもある存在。脂肪を貯め込みやすくしてしまう性質があります。

人口甘味料の甘さを脳が感じとると、血糖値が上昇してしまうことも。カロリーがほとんどゼロであっても、です。それによりインスリンが必要以上に分泌されてしまえば、結果的には太ってしまいます。

また、血糖値の急上昇は、その後血糖値を急降下させることになります。しっかり食べたのに空腹を感じる、といったことが起こり得るので注意が必要です。

止まらない食欲。それって「血糖値スパイク」かも

人口甘味料には中毒性があるので注意!

ドーナツをデスクで食べる女性

甘いものは、中毒性・依存性があるといった点も気を付けて欲しいところ。カロリーが低いから太らないと思い、人口甘味料が使われた甘いものを食べ続けていると甘いものに依存するようになってしまいます。

もっと甘いものが食べたい・・・となってしまうと、結局ダイエットにとってはよくないですよね。

毎日甘いものを口にしている、イライラすると甘いものを欲するという方は、既に依存してしまっているかもしれません。甘いものを食べると一時的に幸せな気持ちになれますが、それをストレス解消法にするのは危険です。人口甘味料で低カロリーに作られたスイーツであっても、依存してしまわないようにしましょう。

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上手く活用すればダイエットの味方になる

――なんだかデメリットが多い気がしてきました。じゃぁ、ゼロカロリー食品を選んでも痩せられないんですね?

いえ、通常の清涼飲料水やジュース、スイーツなどを選ぶよりもずっと良いと思います。なので、ダイエットに活用する価値はあるのではないでしょうか。

ダイエットはこつこつと、出来ることから続けていくことが大切です。甘いものが辞められない、という方であれば、まずはゼロカロリーの食品に切り替えてみましょう。そして徐々に甘いものを食べる回数を減らしていくのが理想的です。

また、料理に白砂糖ではなく、人口甘味料を使ってカロリーをおさえるという方法もあります。特に和食は、砂糖を使うことが多いので役立つのではないでしょうか。

コンビニで手当たり次第に「ゼロカロリー」を買うのは良くないですが、自分の体に合った方法で、上手に取り入れていくといいかもしれませんね。

 

 

工藤先生にゼロカロリー食品とダイエットの関係について教えていただきました。ゼロカロリー食品は、多少なりともカロリーがあり、人工的に作られた甘味料が多く使われています。ゼロカロリーだから安心と思い、量を気にせずたくさん食べていると太ってしまうので注意しましょう。ただ、全く悪者というわけではなく、他の甘いものに比べてカロリーを抑えることができるので、ダイエットに活用できそうですね。工藤先生、ありがとうございました!

工藤 孝文

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院を経て、福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。2017年よりスマホ診療を導入。日本糖尿病学会・日本東洋医学会・小児慢性疾病指定医。 「ガッテン!」「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。(工藤孝文 :書籍はこちら

text:common編集部

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