ニキビにオロナインは効く?オロナインの正しい使い方や効果、硬結ニキビの正しい治し方とは

ニキビの炎症がひどくなりすぎて、しこりのように硬くなってしまう「硬結(こうけつ)ニキビ」。ふつうのニキビのような芯が見つからず、かゆみや痛みがあるのでふつうのニキビよりも気になってしまいますよね。あまり知られていませんが、この硬結ニキビを治す効果が期待できるのがオロナイン軟膏。大人ニキビにトップクラスの効き目を誇るオロナインの正しい使い方や効果について解説します。
オロナインパックが効く?痛い硬結ニキビの原因とは
硬結ニキビの原因は、毛穴の周りの皮膚が破壊されることにあります。白血球の中にいる好中球は、ニキビになるとアクネ菌を殺そうと活発に働きはじめます。これと同時に肌にダメージを与える活性酸素がたくさん発生してしまうのです。活性酸素はアクネ菌を殺すのと同時に、毛穴の壁を作っているコラーゲンやエラスチンを破壊。毛穴はボロボロになってしまいます。毛穴の外にまで炎症が進んでしまうので、腫れや痛みが強くなります。さらに、毛穴の修復で肌が硬くなってしまい、しこりのようになるのです。
痛い硬結ニキビにオロナインパックが効く?
硬結ニキビに効くとされるオロナイン。その主な成分には、クロルヘキシジングルコン酸塩液というものがあります。この成分によって抗菌作用が働き、皮脂が詰まって発生してしまったアクネ菌を殺菌してくれるのです。さらに、オロナインの保湿効果が硬結ニキビに効果を発揮してくれる場合もあります。通常、殺菌性のあるニキビ用の薬を塗ると肌が乾燥してしまいますが、オロナインを塗っても肌は乾燥しませんし、逆に保湿する効果があるのです。硬結ニキビになりやすい大人ニキビは、乾燥が主たる原因。オロナインが非常に効果を発揮してくれるのです。ただ、皮脂の分泌による思春期ニキビやオイリー肌でニキビができている場合にはかえって悪化してしまう恐れがありますので注意しましょう。
オロナインはOK!硬結ニキビは切開?皮膚科での治療とニキビ跡を残さないために気を付けたいNGケア
皮膚科では硬結ニキビは切開?
硬結ニキビになりかけた硬い黄色ニキビは、触らなければ時間とともに落ち着いてくるものです。ですが、治りにくい体質の人もいるかと思うので、そのような場合は、ピーリング作用のある塗り薬やステロイド注射などを使った皮膚科での治療がおすすめです。切開治療になると思っている人も多いようですが、突然切開するようなことはないのでご安心を。硬結ニキビになってしまってからは、治療にかなりの時間がかかってしまうそう。本来的にはニキビがしこりのようになる前から予防的な意味もこめて皮膚科に行くのがベスト。「このくらいのニキビ」と思わず、早めに医師に相談しましょう。
ニキビケアにオイルはNG!?オロナインパックも逆効果になる可能性が!
ニキビケアにオイルを使うという人も少なくないようですが、油分で毛穴が詰まってしまう可能性が高いです。オイルの種類によっては、炎症を抑える効果のあるものもありますが、植物性のオイルなどは特に、菌のエサになってしまう可能性もあります。もしオイルを使うのなら、精製されたオイルをスキンケアの最後に「一滴だけ」が許容範囲です。ちなみに、同様の理由でオロナインをニキビがある部位にたっぷり塗る「オロナインパック」もあまりおすすめできません。ニキビケアにオロナインを使う場合には、最小限の量を優しく摩擦しないように塗るようにしてくださいね。
頻繁なピーリングもNG
ニキビを早く治したいあまりに、セルフで頻繁にピーリングを行うのは絶対にやめましょう。市販の安いピーリングの大半は肌への刺激が強いものばかりです。一時的に肌がツルツルするだけで、肌は大きなダメージを受けてしまいます。どうしてもピーリングがしたい場合には1~2週間に1回くらいの頻度に抑えましょう。
オロナインでのケアが合わない場合もある?
オロナインに含まれているクロルヘキシジンは、消毒液と同じ成分なので、逆に炎症を悪化させる可能性があります。ひどい場合は市販薬やオロナインに頼るより、なるべく早く病院にかかったほうがニキビ跡を残さないためにもおすすめです。
オロナインはニキビ跡にも効く?
オロナインはニキビ跡の予防・治療に効果があるとの口コミもあります。メーカーからはニキビ跡に効果があるとは言及されていませんが、保湿クリームとしても使えるので、洗顔した後に顔全体に塗ることでニキビやニキビ跡の予防効果が期待できます。
最後に
痛みやかゆみを伴って、多くの女性を悩ませる硬結ニキビ。オロナインを使ったり、どんなにがんばってもよくならない場合には皮膚科を受診してみるようにしましょう。これ以上ニキビが悪化しないようになるべく早くケアを始めることが最大のポイント。あきらめずに毎日しっかりと、コツコツケアを続けてみてくださいね。
text:common編集部