【管理栄養士監修】今年こそ変わる!“痩せ体質”になる、たった2つの食事ポイント

今年こそ痩せ体質を手に入れて、夏を迎えたい!でも、体質改善するためにはどうすれば・・・?そんな疑問に、専門的な知識でお答えいただくために、管理栄養士の資格を持ち、医療ダイエット・肥満外来の『渋谷DSクリニック』で働く板橋 瑠美(いたばし るみ)さんにお話を伺いました。
”痩せ体質”を手に入れたい!
食べても太りにくい、”痩せ体質”になりたい・・・。女性なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。でも、具体的にどうすれば痩せ体質になれるの?そもそも、体質って生まれつきのもの?食ベるもので変わることができるの??
そんな疑問を管理栄養士さんにぶつけてみました!
食べなきゃ痩せるは嘘!逆効果の可能性も
——“痩せ体質”になりたいのですが、日々の食事から体質改善することはできますか?
はい、食生活を見直すことで、痩せ体質に近づくことができます。
女性に多いのですが、ダイエットをするために食事を抜いてしまう、もしくは極端に低カロリーの食事を続ける、というのは間違い。そうすると、エネルギー量が足りないために、栄養不足で代謝が下がってしまう場合もあります。代謝が下がれば、痩せ体質から遠ざかってしまうことに。
だからと言って、やみくもに食事量を増やせば代謝が上がるというわけではありません。
代謝を上げるためには、しっかり栄養のあるものを摂ることが大事です。バランスのとれた食事を心がけましょう!
代謝アップの鍵①:良質なタンパク質が必須!
体質改善を目指すなら、特に、“良質なタンパク質”を摂ることを意識して欲しいですね。“良質なタンパク質”とは、アミノ酸のバランスが良いタンパク質のこと。
良質なタンパク質の代表といえば、お肉、お魚、卵、大豆がありますが、脂質を摂り過ぎないように、調理法を選ばないといけません。
例えば、お肉でタンパク質を摂ろうとしても、それが“トンカツ"だと、揚げ物なので脂質が多くなってしまうので注意しましょう。
代謝アップの鍵②:野菜をしっかり食べること
あとは、野菜をしっかり食べることも大事です。私が指導する患者様でも、野菜不足な方が結構多いんですよ。
——確かに、私も朝は野菜を食べないことが多いです・・・朝もちゃんと食べるべきですか?
そうですね。1番の理想は、ご飯などの炭水化物、主菜のタンパク質、お野菜の3つが毎食揃っていることなのですが、やっぱり朝はどうしても時間がなかったり、バタバタして食べられないことが多いと思います。
そういった場合は、野菜ジュースや青汁をおすすめしています。
野菜ジュースを選ぶときは、果物の入っていない野菜100%のジュースがいいですね。
青汁も、お砂糖が入っているものがありますが、お砂糖の入っていないものを選びましょう。ちょっと苦くて飲みにくいかもしれませんが、痩せ体質に近づくためには、お砂糖は入っていないことが望ましいです。
果物は脂肪になりやすい!食べ過ぎには注意
——野菜ジュースで果物が入ってないものを選ぶのは、その分糖分が高くなるからですか?
糖分が高くなるのはもちろんなのですが、果物に入っている”果糖”は脂肪になりやすいんです。
朝、空腹の状態で急に果糖の入ったジュースを飲むよりは、野菜100%のものにした方が、栄養もしっかり取れると思います。
——じゃあ、”果物だけ”っていう朝食はよくないということですか?
例えば、朝何にも食べていないという方が、まず朝食をとる習慣として手軽な果物から始める、ということならOKです。朝食をとることが習慣化されたら、野菜やタンパク質もとれる食事内容に変えていきましょう。
果物には、むくみに効果的なミネラルやビタミンが豊富なので、痩せ体質になるためにも良い点があります。
カロリーを減らすことばかり考えずに、全体のカロリーが増えたとしても、バランスのとれた食事をした方が、痩せ体質になっていきますよ!
食事のバランスを見直してみよう
——結局は、体質改善に1番大事なのは、食事の栄養バランスということですか?
はい。バランスのとれた食生活を続けることで、痩せ体質に近づくことができます。
炭水化物や脂質をとりすぎていないか、野菜は足りているのか、良質なタンパク質をとれているか。自分の食生活を一度見直してみてください。
食事量や摂取カロリーを減らすダイエットが、痩せ体質を遠ざけていたのかもしれません!これからずっと太りにくい身体を手に入れたいのなら、単に食事を減らすのではなく、栄養バランスのとれた食生活を送ることが大切ですよ!今から習慣化すれば、痩せ体質になって夏を迎えることができるはず。早速、今日から意識してみては?
text:Eri Sakata