運動なしで痩せる♡食べる瞑想「マインドフル・イーティング」の効果的なやり方

綺麗になりたい女性におすすめの「マインドフル・イーティング」。無理なく痩せられると、今、世界中で注目されている食事方法です。ここでは、マインドフル・イーティングの効果とやり方について、減量外来ドクターの工藤 孝文(くどう たかふみ)先生に教えていただきました。
マインドフル・イーティングって?
「マインドフル・イーティング」という言葉を聞いたことがありますか?食べ物を大事にする姿勢が身につくことはもちろん、ダイエット効果、ストレス解消効果があると今非常に注目されているメソッドです。
2018年11月10日(土)には、『世界一受けたい授業』で脳科学ダイエットとしてマインドフル・イーティングが取り上げられ話題になりました。
マインドフルネスは簡単に言えば、「今起こっていることに目を向ける」「今ここに集中する」といった心の在り方を指します。仏教では「念」にあたります。ヨガをきっかけに瞑想を習慣的に取り入れるようになったという方も多いのでは?瞑想を通じて達する地点が、マインドフルネスな状態だと考えると良いでしょう。
つまり、マインドフル・イーティングとは「今に集中し、食事をすること」を指します。目の前にある料理に意識を向けて、感謝をしながら食べることでさまざまな効果が得られるのです。
五感を使って味わっていますか?
現代に生きる私たちは、テレビやスマホに気を取られながらの食事が当たり前になってしまっています。仕事が忙しいときには、パソコンと睨めっこしながらサンドイッチをかじりお腹を満たすという方も多いと思います。
そういった“ながら食べ”のせいで、食事から満足感が得られなくなってしまうことが、食べ過ぎや甘いものへの欲求へと繋がっています。食べることに対する幸福感も薄れているので、何となく満たされない、日々の虚無感の元にもなっているかもしれません。
本来、食事は五感を使ってしっかりと味わうもの。食べ物が貴重だった時代には、みんなが自然とそうしてきました。その頃は、少ない量でも幸福感を得ることができ、食事に対しての感謝の気持ちも忘れずにいたのです。
マインドフル・イーティングのすごい効果
今ここにある食事に集中をするマインドフル・イーティングでは、五感をフルに使い食事を行います。目で楽しみ、香りを嗅いで、一口ずつ噛んで味わうことで、「食べている」という満足感や「美味しい」という幸福感を十分に得ることができるのです。
マインドフル・イーティングを取り入れると、適量でも満足感が得られることに気が付きます。食べ過ぎを無理なく防ぐことができるメソッドなのです。
他にも、味覚が敏感になることで、味の濃いもの、ジャンクなものに走らなくなるというメリットも。普段から味が濃いものばかり欲してしまう人は、摂取カロリーが多く太ってしまいがち。マインドフル・イーティングは痩せやすい健康的な味覚を取り戻すためにも役立ちます。
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また、元々のマインドフルネスの効果と同様、心を研ぎ澄ませることで、ストレスを緩和することができます。いつも忙しく頭の中がぐちゃぐちゃになっている方は、食事の時間だけ、すべての作業を忘れるようにしましょう。その切り替えが習慣になれば、ストレスを上手く手放すことができますよ。
マインドフル・イーティングのやり方
では、実際にどのように始めたら良いのでしょうか。詳しいやり方をご紹介していきます。難しいテクニックや面倒な準備は不要!やってみよう、という気持ちがあれば今日からでも始められますよ。
1、食事の環境へ移動する
デスクやソファで食事をするのはNG。まずは食卓に移動してください。テーブルの上には書類や雑誌、本など気が散るものはおかないようにしましょう。
2、テレビを消し、スマホから離れる
テレビやスマホを見ずに、食事に集中します。カフェやレストランで食事が運ばれてくる直前までスマホを見ている方がいますが、その行為もマインドフル・イーティングには向きません。情報から離れて、頭の中をすっきりさせておきましょう。
ちなみに友達や同僚などとの会話はOKです。ただし夢中になりすぎて、食事をないがしろにするのはやめましょう!
3、料理を目と鼻で楽しむ
まずは料理をしっかりと見て、こんな食材が使われているなぁ、綺麗な盛り付けだなぁと観察してみましょう。そして香りを楽しみます。長い時間をかける必要はありません。脳に「美味しそうなものを今から食べる」という指令を送るために数秒間で行いましょう。
4、「いただきます」を言う
食べる前には、その食事に関わるすべての動物、人々に敬意を払う意味でも「いただきます」と声を出しましょう。食べ終わったあとの「ごちそうさま」もセットにしてください。食事の時間のメリハリが生まれ、ダラダラ食べを防ぐことができます。
5、よく噛んで食べる
一口ずつ良く噛んで食べましょう。食材それぞれの食感を楽しむことも大切です。満腹中枢も刺激され、少量でも満足できるように。一口30回を目指してみて。
6、美味しさを感じる
食べていることに集中すると、ながら食べしている時とは比べ物にならないほど、食べ物の味を敏感に感じ取れるようになります。甘みがある、ほのかな苦みがアクセントになっているなど、それぞれの美味しさを感じるようにしましょう。
7、満腹になったら「ごちそうさま」
今に集中するマインドフル・イーティングでは、自分の身体の状態も観察することが大事。慣れてくると、今身体が温まっているな、満腹に近づいてきているなといった変化を感じられるようになります。そして、満腹感を得られたら、そこで食事を終わらせましょう。意外にも少量で充分満足できることに気が付くはずです。
スイーツを食べるときこそマインドフル・イーティング!
甘いものはダイエットの大敵。ですが、たまには自分を甘やかしたいこともありますよね。そんな時こそ、マインドフル・イーティングを大いに活用しましょう!目の前の食べ物に集中して、じっくり味わえば少量でも高い満足感が得られます。
せっかく食べるなら、罪悪感に捕らわれずに「あぁ美味しかった!」と存分にスイーツの幸せを噛み締めましょう♡その方がずっと身体にも良さそうです。
たまに食べる特別なスイーツを、“ながら食べ”してしまっていませんか?それでは、得られる満足感が半減!それどころか、もっと食べたいと欲望が湧いてきてしまうので注意してくださいね。
いかがでしたか?マインドフル・イーティングを取り入れれば、辛い想いをせずに食事の量や質を見直すことができます。ダイエットにとってそれは、運動以上に大切だと言っても過言ではありません!忙しくストレスが溜まりがちな女性にこそ、おすすめのメソッドです。始めればすぐに、嬉しい変化を感じられますよ
text:common編集部