丹田の位置はココ!簡単にお腹が凹む「丹田呼吸法」のススメ

ぽっこりした下腹が気になり、「お腹に力を入れて」と言われてもわからないという方はけっこういますよね。フィットネスインストラクターでもある筆者も、今まで指導してきたなかでそのようなお客様にたくさん出会いました。そんなときにも役立ったのが丹田呼吸法。呼吸法ではありますが、お腹を意識することができて、ダイエットの手段としても有効です。そこで今回は丹田呼吸法についてわかりやすくまとめてみました。
丹田を意識するだけで、お腹は凹む!
全体的に痩せていても、お腹周りだけはちょっとやばい・・・という女性は多いものです。フィットネスインストラクターをしていても、よくそのような悩みを耳にします。
そもそもなぜ、お腹がぽっこり出てきてしまうのでしょうか?
その代表的な理由が、腹圧が弱いこと。
腹圧は体の臓器が正しい位置に定められているのをサポートする、天然のコルセットのようなもの。そのコルセットの機能が働いていないがために、内臓の位置などが定位置に定まらない、内臓の位置が適正でないと内臓そのものの本来のパフォーマンスや周辺の筋肉などが圧迫されるという事態が生じてしまいます。
この腹圧をかけられるようにするために、意識すると有効なのが、今回ご紹介する「丹田」です。丹田呼吸法を行うことにより、簡単にお腹を凹ませることができます。詳しくご紹介していきましょう。
丹田の位置
まずは、丹田の位置を確認していきましょう。
「丹田」と一口に言っても、正確にいえば上丹田・中丹田・下丹田の3つがあります。その中で一般的に「丹田」というと、「下丹田」のことを指し、おへそから5センチ下、そして背骨に向かって5センチの場所になります。
より具体的な場所を示した資料によると、肛門とおへそと腰椎3番の三角形の中心点と説明されています。
丹田呼吸法でお腹が凹む理由
太りやすい体質の人は血流や気の流れが停滞し、基礎代謝自体が低くなりがちです。そこで丹田呼吸法に取り組むことによってこれらの症状が改善され、太らない体質へと変化させていけます。
また、食欲が旺盛で太りやすい方は、浅い呼吸の胸式呼吸になっていることが多いとわかっています。腹式呼吸にすることで、自立神経のバランスが整い感情的な過食を食い止めることができます。そこで丹田呼吸法を取り入れることが有効だと考えられています。
丹田呼吸法を正しく行う方法
1. 集中できる場所で行う
呼吸に集中するために、なるべく人の邪魔が入らない場所で行いましょう。
2. 自分の丹田の位置を確認する
椅子に腰を掛け、両手の指先をへその下の下腹部に突き立てます。次に、お尻を前方にずらし、背中はまっすぐのまま、頭を後方に倒します。付き当てた指先に触れている下腹部の硬くなるころが丹田です。
3. 姿勢を正す
あぐらでも正座でもかまいません。背筋を伸ばして、骨盤が倒れないように正しい姿勢で座りましょう。
4. 鼻から吸って口から息を吐く
滑らかな呼吸を意識してください。常に丹田に意識を向けておきます。
5. 息を吐き切ったら、力を抜いて息を吸う
この一連の呼吸を繰り返していきます。お腹の力を抜かずに行うことが大切です。
丹田呼吸法はリラックス効果もある
自律神経系でコントロールされている呼吸ですが、自律神経系、内分泌ホルモン系、免疫系のなかで、人間が自分でコントロールできるのは、呼吸だけです。つまり、呼吸を意識することで自律神経を整えることができます。
大きな呼吸を丹田ですることにより、自律神経系が過緊張になっている場合はリラックスさせ、疲れて機能低下している場合は適度の緊張を取り戻させて調和を回復します。
常に丹田で呼吸をするように意識をすると、心が落ち着き、身体が温かくなり、充実感や生命力を感じられるのでおすすめです。
スキマ時間で丹田呼吸法を取り入れると効果UP
日常のちょっとした時間を活用して丹田呼吸法を取り入れたら、ダイエットの効果も早く得られます。
たとえば、夜寝る前にベッドに横たわったとき、パソコン作業中や運転中、トイレや食事中など、丹田呼吸法を意識してみましょう。
筆者がおすすめしたいタイミングは、パソコン作業中。姿勢を正すことにつながるので、結果、腰痛や疲労感などの予防にも役立ちます。深い呼吸をすることで、自立神経が整い作業も集中して取り組めるので一石二鳥ですね!
丹田呼吸法でお腹が凹む!
丹田呼吸法を行えば、天然のコルセットである腹圧をかけられるようになりお腹が凹みます。このメソッドの一番のメリットは、いつでもどこでも「常に」できること。ジムにいかなくても、道具を用意しなくてもできる自分の身体一つあれば取り組める、最高のトレーニング方法です。とてもシンプルで効果絶大の丹田呼吸法、ぜひトライしてみてくださいね。