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【医師監修】糖化・糖尿病予防にも!ダイエットしていない女性にも「糖質制限」を薦める理由

2018.6.13

過剰な糖質の摂取を避けることは、ダイエットのためだけじゃなく、健康にとっても大事であることをご存知でしたか?糖質過多の危険性とその改善策を、減量外来ドクターの工藤 孝文(くどう たかふみ)先生に教えていただきました。

糖質制限はどんな人に必要ある?

最近よく耳にする「糖質制限」という言葉。ダイエットのためというイメージが強いかと思いますが、医師の観点からお話させていただくと、長く健康でいるためにも重要なことだと思っています。

極端な糖質制限はおすすめしませんが、現代人の多くは気が付かないうちに糖質の多い食事に囲まれてしまっています。既に「糖化」という現象が起こっている20代30代の方も少なくありません。

食べ過ぎの女性

糖化が悪化してしまうと起こるのが、糖尿病です。まだまだ自分には関係ない?いえ、実はそんなことはありません。最近では若い女性でも、糖尿病に陥る方が増えているんです。必ずしも太っているわけではなく、標準体型の方でもなることは多々あります。

そのため、痩せているから好きなものを好きなだけ食べても大丈夫!と思って欲しくはないのです。ここからは、糖化や糖尿病について詳しくご説明していきましょう。

老化の元凶!「糖化」について

まずは、糖化について。糖化はよく、「身体が焦げる」現象のようだと表現されます。パンを焼くと色が濃くなり、焦げていく様子を想像してみてください。これは熱により、パンの糖とタンパク質とが結びつくことで起こります。

同じ現象が、私たちの身体の中でも起こっていると考えてください。食べ物から摂取した糖質は、身体の中で分解されエネルギーとして利用されたり、脂肪として蓄えられたりします。さらに糖が余っていると、身体の中を漂う中でタンパク質と結びつき「AGEs(糖化最終生成物)」という老化を進行させる原因物質を生み出してしまいます。これが糖化です。

糖化 鏡を見る女性

「AGEs(糖化最終生成物)」は、シワやたるみ、くすみといった女性にとって悩ましい肌の老化を引き起こしてしまいます。糖化が進めば、当然老けて見られてしまうというわけ。

さらには、動脈硬化や骨粗しょう症などさまざまな病気や不調の原因に。糖化が長期間続くことが、アルツハイマー型認知症の原因になっているのでは、とも言われています。

糖化は、美容面だけでなく、健康面にも大きな影響を及ぼす恐ろしいものなのです。

重大な生活習慣病。糖尿病について

糖化が進行すると、糖尿病になる可能性があります。糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンという、血糖値を下げる働きをするホルモンが、足りなくなったり、効かなくなったりすることで、血液中に糖が多くなる病気です。生活習慣病の一つです。

糖尿病にはさまざまな合併症があり、決して軽視してはいけない問題です。また、一度なってしまうと、元の健康な状態に戻すのは非常に難しい病気です。

そもそも、なぜ糖尿病になるの?

糖尿病になる原因は、大きく2つのタイプに分けることができます。

【1型糖尿病】
一つは、1型糖尿病というもので糖尿病全体の5%程度を占めています。膵臓の細胞が壊されることによって、インスリンが分泌されなくなってしまうことが原因で起こります。

膵臓の細胞が壊される原因は未だよく分かっていませんが、免疫の働きに異常が起きて、自らの細胞を攻撃してしまうからではないかと言われています。

【2型糖尿病】
もう一つは2型糖尿病。糖尿病になりやすい遺伝的な体質に加え、乱れた生活習慣が原因で発症すると考えられています。

例えば、食べ過ぎや飲み過ぎ。食べ過ぎて血糖値が上がると、血糖値を下げるために膵臓からインスリンが分泌されますが、その状態が長く続くと、膵臓が徐々に疲れてしまいます。その結果、インスリンを出す力が弱くなってしまうのです。

また、運動不足になるとインスリンの働きを妨げる物質が作られるようになり、インスリンが分泌されていても効きが悪いという状態になってしまいます。

それから、精神的なストレス。人間はストレスを感じると、血糖値を上昇させるホルモンの分泌が増加することが分かっています。さらにストレスによって暴食暴飲をしてしまえば、血糖値の乱れは悪化してしまいますね。

あなたも予備軍かも!?

“糖尿病予備軍”は、約2000万人もいると言われています。しかし、自分ではなかなか気が付けないのが現状です。健康診断などで血糖値が高めだと指摘されたら、放っておかずに専門の医療機関を受診すること、そして血糖値の改善のために生活を見直すことが大切だと思います。

痩せていても糖尿病に注意!

太っていなければ糖尿病にはならないというのも、よくある誤解。標準体型の方でも、糖尿病になることは十分にあり得るので注意してほしいですね。

糖質制限の必要性 ~糖化・糖尿病を防ぐために~

糖化やその先にある糖尿病を予防するためには、糖質の過剰摂取を辞めることが重要です。

まずは、砂糖がたっぷり入ったケーキやクッキー、チョコレートなどを食べる頻度を見直しましょう。口当たりのよい清涼飲料水にも注意が必要です。驚くほどの甘味料が使用されています。

スイーツを食べる女性

おやつをどうしても食べたいときは、時間と内容を考慮しましょう。私はチーズやナッツ類、ヨーグルトをおすすめしています。最初は物足りなく感じるかもしれませんが、それは甘さがクセになってしまっているだけ。慣れてくれば十分に満足できるようになります。

3時のおやつは太らないって本当?減量外来ドクターが夜のフルーツより、昼のケーキをおすすめする理由

糖質=甘い物だけじゃない!炭水化物も糖質です

よく甘いものを食べている人が糖尿病になると思われる方がいますが、血糖値を上げる食べ物は、甘いものだけではありません。炭水化物には糖質が多く含まれ、血糖値が上がりやすい面があります。

特に精製された白米や小麦は血糖値を急上昇させやすいので注意しましょう。また、あまり運動をせずに1日3食しっかり炭水化物を取り入れると、糖質過多になってしまうことも。夜は「あとは寝るだけ」と考えて、なるべく質素な食事を心がけましょう。

アルコールにも糖質が多いものがあるので要注意。分かりやすいのは、ビールや日本酒ですね。反対に焼酎やウイスキーは比較的糖質が低いのが特徴です。とはいえ、大量に飲めば身体に負担がかかるのは同じこと。お酒好きの方は、飲みすぎにはくれぐれも注意してください。

糖質制限は安全?危険?

糖質を代謝する能力は、年齢と共に低下していくもの。若い頃と同じように甘いものや炭水化物を食べていては、糖質は体内に余ってしまうことになり、糖化や糖尿病の原因となり得ます。

だからといって、糖質を一切摂らない生活にするというのはあまりおすすめできません。糖質制限についてはさまざまな見解がありますが、少ない情報だけで自分の体調を考慮せずに行うのは危険だと思います。実際に疲労度が増した、不調をきたしたという例もあります。

疲れている女性

まずは、日頃から過剰に糖質を摂取していないか考えてみましょう。こんなことが当てはまる方は、見直してみてください。

・パン類や麺類を頻繁に食べる
・毎日甘いものを食べている
・清涼飲料水を飲んでいる
・ビールを1週間で5杯以上飲む
・1日3食ご飯を食べている

実は気付きにくい!“糖質過多”の危ないサイン

糖質の摂取を抑えることは、ダイエットにとっても良い影響があります。激しい運動をしなくても、食事を見直すことで体型が変わることは珍しくありません。将来的に糖尿病にならないためにも、今のうちから、糖質との付き合い方を考えてみてください。

 

糖化や糖尿病は決して他人事ではありません。特に、糖化は既に私たちの身体に影響を及ぼしているかも!?工藤先生のアドバイス通り、糖質の摂取量を見直すことが改善への第一歩になりますよ。いつまでも美しく健康でいるために、少しずつでも意識してみましょう。

工藤 孝文

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院を経て、福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。2017年よりスマホ診療を導入。日本糖尿病学会・日本東洋医学会・小児慢性疾病指定医。 「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。

text:common編集部

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