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【医師監修】太らない遺伝子が最新の研究で判明。食欲遺伝子「MC4R」とは

2019.5.11

肥満についての研究は世界中で行われていますが、今注目されているのが食欲に関する遺伝子「MC4R」の存在。太りやすい人と痩せやすい人とでは、持っている遺伝子が違うようです。今回は、食欲をコントロールするという遺伝子「MC4R」について、減量外来ドクターの工藤 孝文(くどう たかふみ)先生に教えていただきました。

新事実!食欲遺伝子「MC4R」の最新研究結果

食欲に関わる遺伝子「4型メラノコルチン受容体(MC4R)」(以下、MC4R)の存在が明らかになり、これが肥満になるか否かを決定づけているのでは?と注目されています。

イギリスのケンブリッジ大学のHPにも、その旨が紹介されています。

こちらの記事よると、約50万人のDNAデータを用いて、その人の体重や身長、病歴について照らし合わせたところ「MC4R」と呼ばれる遺伝子の存在が関係していることを発。「MC4R」の遺伝子が常に働いている人は、その他の被験者と比較して平均2.5kg体重が軽く、2型糖尿病と心臓病の危険性が50%減少していることが分かったそうです。

遺伝子

「MC4R」遺伝子自体は、以前から肥満との関係が示唆されてきましたが、今回の研究では、「MC4R」遺伝子から出されるサインがβ-アレスチンという細胞内に発現するタンパク質に伝わるといった、詳しいメカニズムも示されています。

それにより、新たな痩せ薬の開発が進むであろうと締めくくられています。

食欲が湧かない遺伝子!?「MC4R」遺伝子とは

「MC4R」は簡単に言うと食欲を抑える遺伝子のこと。この研究で示された「MC4R」遺伝子が常に働いている状態の人たちが、体重が軽く糖尿病や心臓病のリスクが低かったのは、そもそも“食べたい欲求が湧かないため”だったのです。

肥満になるか、痩せ型になるかどうかは、食事が大きく左右しているということは誰もがご存知ですよね。食の細い人は、摂取カロリーが少なく、太ることがないのです。あなたの周りにいる、何もしていないのに痩せている人は、遺伝子レベルで違うのもかもしれません。

「MC4R」遺伝子がオフだと太る

いろいろな体型の女性

「MC4R」自体は珍しいものではなく、多くの人は、満腹になると「MC4R」遺伝子が働き、お腹が空けば「MC4R」遺伝子がお休みの状態になります。

食欲が止まらない、常にお腹が空いているという人は、「MC4R」遺伝子が常にオフの状態だと考えられます。そのため、いくら食べても満腹のサインが脳に送らず、食べ過ぎてしまい太ってしまいます。さらにそのような生活を続けていれば、糖尿病や心臓病といった疾患のリスクも高まると思います。

つまり、痩せるためには「MC4R」遺伝子を常にオンにすればいい・・・と言いたいところですが、遺伝子は基本的には変えることはできません。ヒトの遺伝時は、約2万2,000個ありますが、そのいずれも原則書き換えることはできないのです。これは代謝に関わる肥満遺伝子についても同じです。

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「MC4R」遺伝子に関係なく痩せる方法

ヘルシーな女性

だからといって、太ってしまうのは仕方ないと諦める必要はありません。人間は、生まれ持った遺伝子以上に、環境による影響が大きいと思います。

一卵性双子であっても育った環境が大きく異なると、全く違う性格、思考、見た目になるという例もあります。ダイエットに置き換えてみても、幼い頃から太っていたけれど生活習慣を変えて痩せた、という人はたくさんいますよね。

「MC4R」遺伝子は食欲の有無を左右する遺伝子ですが、意志を持った人間なら、食欲を別の方法でコントロールすることができます。「MC4R」遺伝子がオフになっていて満腹感を得づらい状態だったとしても、生活の工夫次第で痩せることは可能です。具体的な方法をご紹介していきましょう。

1、ストレスをためない

食欲と密接に関係しているのが、ストレスです。イライラしているとき、疲れているとき、心が満たされないときなどに、過食してしまうケースは珍しくありません。感情的な過食は現代女性に多く、問題視されていることです。

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食欲をコントロールするにはストレスをためないこと。と言っても、ストレスは生きていく上でつきものなので、ストレスを発散する自分なりの方法を持っておくと良いでしょう。簡単にできる方法として深呼吸もおすすめです。イライラしたり、気持ちに余裕がなくなってしまったら、大きく呼吸をしてみましょう。

2、睡眠時間をしっかりとる

食欲に関するホルモンには、満腹を伝え食欲を抑制する「レプチン」、空腹を伝える「グレリン」があります。このバランスが保たれているのが理想的ですが、睡眠時間が短いとレプチンの分泌量が減り、グレリンの分泌量が増えてしまいます。

睡眠不足は明らかに食欲を増加させる要因になっているのです。特に睡眠が5時間以下になるとレプチンの分泌量は大きく減ってしまうので注意してください。

また、睡眠の質が低下することで自律神経が乱れ、食欲が湧いてしまうこともあります。

睡眠をしっかりとることは、正常の食欲を保つために非常な重要なことなのです。しかし、実際には、どうしても忙しくて睡眠時間が短くなってしまうという女性は多いですよね。そんなときは、少しでも睡眠の質を上げる工夫をして疲れをとるようにしましょう。

脳をリラックスさせるために、部屋の電気は真っ暗にして、スマホを見るのは辞めましょう。あとは枕などの寝具にこだわるのも良いと思います。

3、甘いものに依存しない

満腹感を得にくいのは、遺伝子のせいではなく、血糖値が関係している可能性があります。血糖値を急激に上げてしまうとその後急降下して、すぐにお腹が空いてしまうのです。

血糖値を急上昇させる食べ物はいろいろありますが、分かりやすいのが甘いものです。小麦粉や砂糖を使ったクッキー、菓子パン、パンケーキなどですね。

さらに砂糖には一度食べるとまた食べたくなるという中毒性があります。これは脳が甘いもので快楽を感じるため。この気持ちよさが習慣になると、少し疲れたときなどにすぐに甘いものに手を伸ばしたくなってしまいます。

まずは1週間、食事をしっかり食べて、おやつを食べるのを辞めてみてください。甘いものをだんだんと欲しなくなってきますよ。甘いものは、毎日ではなくたまに食べるようにしましょう。

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工藤先生に食欲遺伝子「MC4R」について解説していただきました。遺伝子は変えられないけれど、食欲をコントロールする方法はあることが分かりましたね。太ってしまうのを遺伝子のせいにはできないということ・・・。自身の意思を持って、理想の体型を目指していきましょう!

工藤 孝文

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院を経て、福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。2017年よりスマホ診療を導入。日本糖尿病学会・日本東洋医学会・小児慢性疾病指定医。 「ガッテン!」「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。(工藤孝文 :書籍はこちら

text:common編集部

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